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update:2010.03.07 担当:劉 建
晋書巻九十五
列伝第六十五
呉猛
人物簡介

呉猛(生没年不詳)は字を世雲といい、予章郡の人である。若い頃から親孝行であり、自分の身体を親の代わりに蚊に食わせたという逸話から二十四孝の一人に数えられている。四十歳の時、丁義より方術を授けられた。長江に扇で道を作ったり、死者を蘇らせるといった神秘的な伝説がある。庾亮が江州刺史になると呼び寄せられたが、自分の寿命を告げて、言葉どおりに十日後に亡くなった。

本文

呉猛,豫章人也。少有孝行,夏日常手不驅蚊,懼其去己而噬親也。年四十,邑人丁義始授其神方。因還豫章,江波甚急,猛不假舟楫,以白羽扇畫水而渡,觀者異之。庾亮爲江州刺史,嘗遇疾,聞猛神異,乃迎之,問己疾何如。猛辭以算盡,請具棺服。旬日而死,形状如生。未及大斂,遂失其尸。識者以爲亮不祥之徴。亮疾果不起。

呉猛(1)は予章郡の人である(2)。若い頃から親孝行で、夏にはいつも蚊を手で追い払うことをしなかった。というのも、蚊が自分から離れて、親を刺してしまうことを恐れたからである(3)。四十歳の時、同郷の丁義から初めて方術を授けられた(4)。呉猛は予章郡に帰ろうとしたが、揚子江の流れがひどく急であり、呉猛は船を借りて使うことができなかったので、白い羽の扇で川の水を割り、〔割って道ができた所を〕渡って行った。それを見ていた者は驚いてしまった(5)。庾亮は江州刺史になると(6)、以前から病を患っていて、呉猛の神霊奇異な能力を耳にしたので、呉猛を迎えて、自分の病がどのようなものか尋ねた。呉猛は〔自分の〕寿命が尽きることを告げて、棺桶と死装束を用意することを求めた。〔呉猛は〕十日後に死んだが、外観は生きているようであった。納棺の前に、遺体は消えてしまった。見識のある者は庾亮にとって不吉な徴であると判断した。はたして庾亮の病は治らなかった。

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