注

(1)『太平御覧』巻六四六に引く崔鴻『前趙録』は「卜栩」と作る。

(2)『十六国疆域志』に「夏陽県に龍門山はある。」とある。

(3)漢の高祖（劉邦）の時代に招聘されながら出仕しなかった隠人のことだと思われるが、詳細は不明。

(4)「劉聡載記」によると、劉聡の鎮北将軍の靳沖は卜珝を率いて太原郡を攻めたが、勝てなかったので、責任を卜珝になすりつけて誅殺した。しかしこのことを聞いて劉聡は激怒し、靳沖も処刑された。『資治通鑑』巻八八によると、卜珝の死は永嘉六年（３１２）三月。卜珝は自分の死を四十一歳と予言していたので、生年は泰始八年（２７２）と考えられる。