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update:2021.02.06 担当:永一 直人
晋書巻九十六
列伝第六十六
鄭休妻石氏
人物簡介

鄭休の妻の石氏(生没年不詳)は、どこの出身の人か知られていない。若いのにかたい道徳心を持っていると、十数歳のころに、村里から評された。鄭休と結婚し、親族に重んぜられた。鄭休の父の鄭布が死の床にあって、庶子の鄭沈が生まれると、捨てるよう命じられたが、鄭沈と前妻の幼いむすめを養った。子どもには恵まれなかった。

本文

鄭休の妻の石氏は、どこの出身の人か知られていない。若いのにかたい道徳心を持っていると、十数歳のころに、村里は彼女を評した。鄭家にとつぐと、親族に重んぜられた。鄭休の前妻のむすめがまだ幼く、また鄭休の父の鄭布が死の床にあって、庶子の鄭沈が生まれたので、これを捨てるよう命じたが、石氏は「どうして舅のお子をなきものにさせようか!」といった。そのまま鄭沈と前妻のむすめを養った。力があっても子どもには恵まれず、九年のうちで、三たび死産であった。

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